『おおきく振りかぶって』 おすすめ漫画の感想・評価・レビュー

『おおきく振りかぶって』の感想

僕はこの作品、最初に見たのはアニメでした。

 

Wikipediaからストーリー説明を拝借すると、

埼玉県の公立高校・西浦高校へと進学した三橋 廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に自虐的な暗い性格になってしまう。三橋が隣県の西浦高校へと進学したのは、その暗い思い出を拭うためだった。

 

西浦高校には、発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人。しかも監督は、若い女性という部活だった。部員不足の野球部で、はからずも三橋はまたもエースを任せられてしまう。

 

三橋とバッテリーを組む、リードの得意な捕手・阿部 隆也(あべ たかや)は、三橋の独特の球筋と尋常でない制球力に気づき、当初は三橋を自分の言いなりに投げさせればいいと考える。しかし野球部の初試合となった因縁の三星学園との練習試合をきっかけに、阿部やチームメイトは本当のエースとしての三橋の成長を望むようになっていく。


というお話です。

 

 

野球を題材にした作品って実はあまり見たことが無かったのですが、とにかくビックリしたのは

 

 

話が進まねえ

 

 

という事でした(笑)

 

アニメ第1期に関しては11話使って一試合を流しています。単行本も数冊で一試合がザラです。

 

なぜこんな長くなるのかというと、

 

  1. 心理描写が異常に細かく描かれている
  2. ほぼ全打席が描写されている

 

からだと思います。

 

例えば一点も入らなかった回とか、三者凡退で終わるような「盛り上がり」の無い場面って普通はカットされます。

 

スコアボードだけ描いたりして。

 

でもこのマンガに関してはそこもカットせずに一々描くんですね。

 

一球一球のバッターの心理、ピッチャーの心理、キャッチャーの心理、守備の気持ち、ベンチ…

 

野球漫画とは思えないくらい、異常に心理描写が細かいのです。

 

だからちょっとだけネタバレになるんですけど、主人公たちの高校って部員が1年ばかりで10人しかいない、普通ならどう考えても弱小校なのですが、格上の相手にも勝ってしまう訳ですね。

 

そういう話を読んでいるとどうしても「ご都合主義」とか「話が綺麗すぎてうそ臭い」と思ってしまうんですが、この『おおきく振りかぶって』はそれを感じさせないんですよね。

 

敵の心理も味方の心理もとにかく丁寧に描かれるので、話の流れに違和感がないんです。

 

昔、戦国時代に織田信長の2500の軍が今川義元の2万5000の軍を破ったという有名な話がありますよね。

 

あれも数字だけを見ると「いやいや絶対勝てないだろ」と思うんですが、

 

・信長のスパイの農民が酒を持って今川軍を休憩させていた
・雨が降っていて視界が悪かった
・本体に奇襲をかけて総大将の首だけ狙った

 

といった作戦・状況で今川軍を破りました。

 

『おおきく振りかぶって』の話の流れもこれに似ていて、とにかく相手のデータを調べまくって対策し、急所を狙って勝ちに行くという「弱者の戦略」になっています。

 

だから、弱いチームが格上に勝っても「ご都合主義」だと思われないのだと思うのです。

 

 

野球漫画を読んだ事がない人でも、人の心理に興味があるなら絶対に面白いですよ。

 

コミックシーモアにも無料サンプルがあるので、興味があれば読んでみてください。


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